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「響き」 202号より
巣立ちを前に
1月末から2月初旬にかけ、3週連続で週末にまとまった降雪。それでも、やはり雪が少ない冬かと感じます。校庭の雪もすっかりなくなり、体育のH先生は、春に向けてグランドの整備。寒風の中黙々と作業されています。
先々週19日(金)「卒業修養会」がありました。毎年、卒業を控えたこの時期、1日かけて6年生が「心を整える」時間を過ごします。今年は、カトリック石巻教会の會津神父様をお迎えしました。神父様は司祭職と併せて、石巻カトリック幼稚園の園長先生も務めておられます。神父様の講話は、園長先生としての日常、5年前の震災での出来事、「ろうそくものがたり」という紙芝居、そして聖書の譬え話(「よきサマリア人」)・言葉(「地の塩 世の光」)の意味等々を通し、子ども達でも理解しやすく平易な言葉でお話しして下さいました。終了後の6年生ひとり一人の感想から、丁寧に受け止めて、自身の心の持ち方を振り返るための、とても良い機会だったことが伝わってきました。多くの子ども達が感想に記していた、神父様が伝えてくれたことの一つを紹介。
神父様の夢=「自分のことが嫌いな人に自分のことを好きになってもらうこと」。
26日(金)には「6年生を送る会」が催されました。1年生から5年生までの出し物。H先生制作の「思い出アルバム」のスライドショー。そして、最後は6年生の感謝の歌。1年生からは「お手製メダル」、5年生からはひとり一人あての「メッセージ色紙」のプレセントもあり、1年生の歌が始まったところから泣き出す6年生多数。各学年の後輩たちから伝えられるメッセージは、実に温かく、慕っている思いと、柔らかな絆が会場全体に広がっていました。私も、こみ上げてくるもの抑えがたく、この学園での学びの幸福をみんなと共有する思いでした。
「白百合で学ぶことの意味」という言葉、問いかけを、折に触れて子ども達に、そして保護者の皆様にお伝えしています。その答えが、この2つの行事にもあります。
※さて、「よきサマリア人」と「地の塩 世の光」とは何でしょう。時に、聖書を紐解くことも...。<新約聖書「ルカ福音書10章25節~37節」「マタイ 5章13~16節」>