2019/11/07
10月29日(火)国語「サラダでげんき」
1年生「サラダでげんき、わたしもげんき!」今日は研究授業!
1年菊組で、国語の研究授業を行いました。題材は「サラダでげんき」 病気のお母さんのために、何かいいことをしてあげたいと思ったりっちゃん。思いついたのがサラダを作ってあげること。お母さんのために、おいしいサラダ・元気になるサラダを作る物語です。
「あっ、まず一人目だ!」
にこにこしながら寄ってきた1年生。担任の先生から、「今日は、先生方が見に来るからねっ。」とでも言われていたのでしょう。教室を訪れると、子どもたちの笑顔が出迎えてくれました。
さあ、あいさつをしてスタートです。
まずは、音読です。読むところを確認したら、せーのっ!小気味よい声が教室に響きます。読み終わると先生から、
「とても上手に読めるようになりました。」
と褒められて、にんまりする子どもたち。研究授業のために集まった先生方も思わず笑顔がこぼれます。
次は、場面ごとに登場した動物とサラダの具材を確認しました。子どもたちはスムーズに答えます。この間、子どもたちは音読と同じように教科書を立てたまま、食い入るように文章から目を離さず、先生の発問に答えていきます。すでに、後ろにいる先生方の存在は気にならないようです。どんどん集中していく子どもたち。
一通り確認が終わると、「教科書を閉じてシートを出してください。」と指示がありました。子どもたちは何やら取り出すと、机の上に並べます。どの子にも、文字がびっしり書かれたシートが6枚。
そうか!思考ツール!
職員室でちらりと聞こえてきていました。今回の単元は思考ツールを使ってやってみますと。思考を整理するために4つの枠に区切られた思考ツールを使って、授業を進めてきていたのです。
「似ているところと、違うところはない?」
「白くまだけ、電報で教えてくれた。」
「どの動物も自分の好きな物を教えてくれた。」
口々に飛び出すにている点とちがう点を、先生はサラッと聞いて、子どもたちに発問の意味が通じているかどうか確認したら、机を班にするように指示をします。ここからは班活動に切り替えます。
1年生ながらに、上手に自分の考えを述べていくのにびっくり。何度かやっているのかと思いきや、後 で聞いたところによると初めてだったそうで2度びっくり。
ひとしきりグループで対話がすむと、発表です。1年生ながら、見事ににている点とちがう点を述べることができました。
「すずめと白くまは、『入れました』と書いてある。」
「アフリカぞう以外は、何を入れたかだけだけど、アフリカぞうだけは、まぜた。」
「(りっちゃんの家の)入り方がそれぞれ違う!」
「のっそり。」「せかせか。」「飛んできた。」
いよいよ授業は佳境へ。今日の目標「りっちゃんに自分がすすめたい材料を考えること。」
「さあ、今度はみんなが教える番です。お話の中に登場するよ。新しいシートに書きましょう。」
これを聞いた途端、子どもたちのわくわくが爆発です。
「パプリカにしよっ。」
「なんにしようかな。」
「んーーーーー。」
すぐに決まる子。決まらない子。真剣に考えます。見てると、おかしいくらい真剣に考えています。身をよじって考えます。考えている姿がかわいいやらおかしいやら。
シートに書かれているのを眺めると・・・パプリカ、ピーマン、ブロッコリー。さつまいも、ミニトマト、りんご、ねぎ(ねぎ?ねぎかぁ・・・たまねぎのことかな・・・)次いで、その食材を入れるとどうなるかも考えます。
思考ツールを使って学習してきているので、ここまでの布石は十分すぎるほど。文章構造はしっかり理解されています。
そして、発表。
「えだまめ。ちからがつよくなるからです。」
「わかめ。体がつるつるになるからです。」
ここで、授業終了。
子どもたちは、集中力を切らせることなく、物語を整理し、友達同士で対話し、物語の一部を創造する一歩手前まで迫ることができました。思考ツール、なかなか効果がありそうです。
P.S. 11月1日(金)「サラダでげんき」を勉強した子どもたちは、実際にサラダを作って食べました! 驚くべきことに、用意したサラダはすべて完食! 野菜嫌いだと思われていた子たちもたくさん食べることができました。これこそ教育の力。生きた学習は、生活を変える!